指先のゴツゴツ――ヘバーデン結節・ブシャール結節ってなに?

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「最近、第一関節(DIP)や第二関節(PIP)が腫れて痛い」「ペットボトルのフタが開けにくい」。それ、ヘバーデン結節(DIP)ブシャール結節(PIP)かもしれません。どちらも手指の変形性関節症(Hand OA)の代表的なサインです。今回は原因から治療・予防、発症後に役立つグッズまで、まるっとご紹介します。


1. ヘバーデン結節とブシャール結節の違い

特徴ヘバーデン結節ブシャール結節
部位指の最も先端に近いDIP関節DIPの一つ手前、PIP関節
症状こわばり・痛み・骨性コブ同上。ただし握る動作で痛みを感じやすい
好発40~60代女性に多いヘバーデンよりやや若い世代から発症例あり

2. 主な原因・リスク因子

  • 関節の「摩耗(ウェア&ティア)」:長年の酷使や微細外傷で軟骨がすり減ってしまうことがリスク因子とも考えられています
  • 遺伝・ホルモン要因:家族歴がある女性は要注意。更年期以降に多発する傾向にあるようです。
  • 肥満:BMIが高いほどリスクが上昇するとの報告もあるそうです。
  • 職業・趣味による反復動作:タイピング、家事、楽器演奏など指を使うことの多い場合などに発症する可能性があります。

3. 症状チェック

  1. 朝のこわばりが15~30分以上続く
  2. 関節が赤く腫れ、熱感がある
  3. 時間とともにコブ(骨棘)が固まって変形が固定
  4. グリップ力やピンチ力(つまむ力)の低下

4. 治療アプローチ(まずは保存療法が基本)

カテゴリ具体策ポイント
薬物療法アセトアミノフェン、NSAIDs内服・外用、場合により関節内ステロイド注射ACR/EULARの最新ガイドラインで推奨。一方、DMARDsは非推奨
装具・スプリント夜間用PIP/DIPスプリント就寝中の装着で痛みを軽減
温熱療法パラフィン浴、温湿布ランダム化試験で痛みと握力の改善を確認
物理・作業療法関節可動域・握力トレーニング、ADL指導作業療法士指導のホームエクササイズが◎
新興療法低出力レーザー、超音波、PRP など症例報告レベル。費用対効果は要検討
外科的治療関節形成術・関節固定術保存療法で機能障害が残存する高度変形例で検討

5. 予防・悪化させないコツ

  • 握り込む動作は道具で代替(オープナー、滑り止めマット)
  • タッチタイピング⇔音声入力の併用で手指負担を分散させると負担を軽減することができます
  • スクイーズボールセラバンドで手内筋を鍛え、関節を安定させて日常の生活を過ごしてみるのもおすすめです
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  • 抗炎症・地中海式食適正体重キープで全身の炎症を抑えていくことも身体全体のバランスを整えていくこともおすすめです。
  • ストレスや寒冷で血流が落ちると痛み↑ → 指先を冷やさない工夫が大切です。

6. 発症したとき“あるとラク”なおすすめグッズ

グッズ使い方/メリット
フィンガーリングスプリント関節を保護しながら仕事や家事をサポート
コンプレッション手袋日中の腫れ抑制+夜間の保温にも
家庭用パラフィン浴キット52–54 ℃で10–15分浸すと血行UP。ローソンやネットで5,000円前後
電動ジャーオープナー/滑り止めシート開栓ストレスをカット、痛み悪化を防ぐ
エルゴノミクスキーボード・ペン自然な手首角度を保ち指関節の負荷を分散
低刺激・無香料の外用NSAIDゲルにおいが少なく就寝前にも使いやすい








7. まとめ

ヘバーデン結節・ブシャール結節は進行性ですが、早期から「負担を減らす」「温める」「守る」を意識すれば、痛みのコントロールと変形の進行抑制が期待できます。つらい症状が続く場合は、リウマチ専門医や整形外科の医師にご相談くださいね。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の診断・治療は必ず医療機関で受けてください。

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